
プラーナのスタジオで、何度か一緒にイベントをしてきた「CARE」のイベントに今回もボランティアで参加してきました。
今回は、精神疾患(メンタルィルネス)のワークショップでした。講演者は、「CARE」の親子ヨーガにも参加したことがある浅野千通子さんでした。
彼女は、およそ14年前、福知山線脱線事故に通勤途中に遭遇しました。気楽なOL生活を送っていた彼女が、その事故をきっかけに身体、心、そして命と向き合うことになりました。
彼女が乗っていた2両目の乗客の半数が命を落とされたそうです。彼女自身も、事故の瞬間は、自分の人生が終わることを覚悟したそうです。「覚悟して、そっと目を閉じて流れに身をまかせた」と語っていました。私には、想像できない場面です・・・
意識を失っていた彼女が、病院で目が覚めた時、周りにいた家族にこう言ったそうです。
「私、生きられたから。生きられたから絶対によくなる!」
必死の試行錯誤のリハビリをして、車椅子生活から、やっと歩けるようになった頃に彼女に様々な試練がやってきました。無理な乗車訓練に失敗し、救急病院に運ばれたことをきっかけに、心がどんどん不安定になり、どん底まで落ち切ったそうです。
体が元通りになれば、元気になり社会に貢献していこうと強い思いを持ち始めたときに、実は心は自分が思っていた以上に傷ついていたのです。少しよくなっては、更に大きな波に襲われ、それを繰り返しながら、14年が経ちました。今は、奇跡的に結婚、自然分娩で男の子を出産するまでになりました。
それらを全て受け入れ、事故に遭ったことより遥かに大きかったその試練を乗り越えた今、一つ彼女が思うことがあると講演会の最後に語っていました。
「人は皆、どんな大きな試練をも必ず乗り越える力を備え持って、この世に生まれてきていると確信しています。その底力こそが私を救ってくれたのだと思います。」
未来を真っすぐにみて、丁寧な言葉で語る彼女はとても輝いていました。
彼女の講演を聞きたいというスタジオの生徒さんの為に、スタジオプラーナ神戸で12月16日(日)にスタジオで講演会を開催します。詳しい時間など詳細が決まりましたら、ブログにupしますね。

★☆ スタジオプラーナ神戸 ヨーガセラピー担当 齊藤 ★☆