2018年の6月8日のNewsweekで「サンスクリット語でマントラを詠唱すると、脳の脳灰白質が増加する」という研究報告がありました。
伝統的なヨーガの教えでは、アーサナ、呼吸法に加えてマントラの詠唱を行います。レッスンの始まりに唱えたり、アーサナの間に唱えたりします。サンスクリット語で唱えます。
代表的なマントラは、「Om オーム」です。応諾するオッケーする了承するという意味です。人生に起こる様々な出来事に対しての受け止め方を表します。
古代のインドで使われていた言語「サンスクリット語」で唱えるマントラは、日本では真言とも言われます。日本の仏教で唱える真言の始まりがマントラとも言われています。神秘的な力を持つとされています。唱え方には一定のルールがあり、正しく唱えることで恩恵が得られます。
この神秘的な力を持つマントラを唱えることで、大脳辺縁の一部である「海馬」の部分にある脳灰白質が活性化されるということです。この「海馬」は、記憶や空間学習能力に係わる脳の器官です。アルツハイマー病で最初に病変する部位です。そこが停滞し萎縮するとアルツハイマー病やうつ病を発症すると言われています。
心理的ストレスを長時間受けるとコルチゾールの分泌により、海馬の神経が破壊され気力が減退します。
この研究は、サンスクリット語を英語に翻訳する際に認知力が「深くシフト」することに気づいたことにより、研究が始まりました。サンスクリット語のマントラを子供の頃から記憶し唱えている男性を複数人集めて、インドの国立脳科学研究所にてMRIを使い、唱えている方とそうでない方で比較して統計をとったそうです。
研究者であるハーツエル博士は、「海馬がこれほとまでに拡大した様子を示す研究を見たことがない」として、アルツハイマー病などの病気に効果があると期待しています。
ヨーガでは、サンスクリット語のマントラを唱えることで、周りの空気を浄化し、心を静めて、思考をクリアにしていくと言われています。ざわざわしたいた思考が静まることで、「今ここ」に意識が集中します。研究が進むことでサンスクリット語のマントラが、ヨーガをしている人だけのものではなく、多くの人の力になればいいですね。
スタジオでは、クリシュナマチャリア師の教えをインドで学ばれた宗近幸代先生から習ったマントラを唱えています。是非、体感しに来てくださいね♪
om ayur dhehi 心身の健やかさに繋がりますように~
★ スタジオプラーナ神戸 ヨーガセラピー担当 齊藤 ★