がん患者グループ「ゆずりは」との出会い

がん患者グループ「ゆずりは」の世話人として参加して、一年が経ちました。私自信は、がんの経験者ではありません。では、何故に参加しているのか?そして、この一年間の自分の気持ちの変化を書いてみたいと思います。

実父と、とっても仲のいい友人をがんで亡くしました。父は自宅で最期は看取りました。友人は、本人の希望は自宅で亡くなりたかったのですが、それは難しくて病院で亡くなりました。病院にお見舞いに何度も通いながらも、父の思いを聞けたのか?友人に寄り添えたのか?何かもっと私に気の利いた言葉がけが出来たら、何かが違っていたのではないのか?この答えは出ないまま時間が過ぎていました。

そんなときに、ヨーガ仲間の友人が「ゆずりは」の代表と出会い、患者会のお世話をしてくれる人を探していて、一緒に手伝わないかと誘われました。その頃、緩和ケアの勉強も始めていたのでお手伝いすることにしました。

そして、「ゆずりは」を立ち上げた黒田裕子さんという看護師さんの存在を知ることとなりました。残念ながらお亡くなりになっているのですが、阪神大震災の時に被災者に寄り添い、現在の被災者支援の原型を作った方と言われています。震災時に、次々に運ばれてくるケガ人を病院だけでは対応できないので、体育館に緊急救護所を開設したそうです。その後も黒田さんは、病院の外でまだまだやらなければならない事があると、病院を辞めて被災者支援のボランティア活動に身を投じました。NHKの番組でも彼女の活動は番組として放映されました。

仮設住宅では、孤立する高齢者や病気の方の体調が悪くなっているのを見て、「グループハウス」をつくり被災者同士が話を出来るように孤立しないようにお互いに支え合えるようにと考えながら対策を考えては行政に働きかけて実現していったようです。その後の震災では、この方法がとられているようです。まさに、原形を作られた方なのです。黒田さん自身もがんを患いながら、亡くなる1ヵ月前まで、被災地で会った看護師やボランティアの方々に経験とノウハウを伝え続けたそうです。

「被災者を一人の人間として人生や文化・暮らしを見る事が大切」

素晴らしい言葉を残し、被災者支援のあり方を作り、全国に広めていった功績はすごいです。次世代に続くように後継者に伝えることにも力を注ぎました。

がん患者グループ「ゆずりは」の発足は、肝臓がんで余命宣告をされた方から、患者同士の支え合いの輪を持つことの大切さを提唱されたのをきっかけに黒田裕子さんが立ち上げました。

がん患者さん、その家族、一般の方も参加できます。「どのように生きていくのか?」自分自身の人生で大切にしていること、大切な人、幸せなとき、どんな状態だと不幸に感じるのか、等々を自分の言葉で語り合います。丁寧な言葉で、自分の気持ちが伝わるように伝え合います。話す内容に正解も不正解もありません。自分の言葉で自由に話せる場所です。その時は、社会での肩書は抜きにして一人の人間として話し合います。

私も最初は、うまく話そうと思いながら話してましたが、今は、思った通りに思考を止めて自分の気持ちに正直に話しています。すると、とても晴れやかな気分になるのです。普段の自分が思考で話していることにも気づかされます。これを言ってはおかしいかしら?とか、上手く話をまとめようとばかりに気がいっていたり・・・

まったく自分と違った視点からのお話もありますが、それも聞いていて気持ちがいいのです。その人が真剣に自分と向き合い話す言葉は全て素晴らしいです。毎回、楽しみになってきました。こんなに人生について話せる場所はないかもです。いや、初めてです。「ゆずりは」に参加の皆さん、人生に前向きで輝いています。毎回、私が力をもらえます。病気治療中の方も、病気が中心でなく、自分の人生を前向きに生きています。

もちろん、話をしたくない時もあります。そんなときは人の話に耳を傾けるだけでいいのです。安心の場所で繋がる、その中で生きる意味や方向が見つかるかもしれないです。支え合う癒しの場所です。

「ゆずりは」の名前はこの活動がいつまでも続けられることを願って「古い葉は落ちても新しい葉が次々と成長し引き継がれる」”譲葉”に因んでつけられた名前です。後世に残せるものを生み出し、引き継がれていく・・・

この「ゆずりは」に参加して、次世代に何を残せるのか?自分に問いかけることが多くなりました。本当に大切なものを見る目、不必要なものとは?残していかなければならないものとは? 自分の気持ちにまっすぐに向き合い、答えを出していきたいです(^0^)

次回の「ゆずりは」定例会は、4月14日(土)12時30分からです。

場所:兵庫県民会館1202号室

参加費:一般800円 学生500円 会員500円

◎予約は無しで参加できます。

★スタジオプラーナ神戸 齊藤 ★

 

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